【福岡大学女子柔道部】小齊穂奈美選手インタビュー No3

【福岡大学女子柔道部】小斎穂奈美選手インタビュー No3

2024年の10月に開催された全日本個人戦で見事準優勝を果たした小齊穂奈美選手。

彼女の福岡大学女子柔道部での4年間について、今回は語って頂きました。

第1回インタビューはこちら:【福岡大学女子柔道部】小齊穂奈美選手インタビュー
第2回インタビューはこちら:【福岡大学女子柔道部】小齊穂奈美選手インタビュー No2

普通にお話ししながらみたいな感じでお話聞かせてもらえたらなと思います。
ちょっと前の話になってしまうんですけど、10月の個人戦、武道館ですごい結果というか、現地で見させてもらったんですけど、初戦一発目の動き見た時に、調子良さそうみたいな、勝手に僕の主観ですけど結構乗ってそうと思って、ずっと勝ち進まれていて、で最後という感じになって。当日はどんな感じのコンディションだったんですか?

小齊選手「大学生になってから試合の前の日が寝れないんですよ。」

毎回ですか。

小齊選手「毎回寝れなくて。九州の試合とかは家だから寝れるんですけど、東京とか行ったら本当次の日のこと考えたら目さめて寝れないんですよ。だから団体とかも2時間とか3時間しか寝てなくて。」

そうなんですね。

小齊選手「だから今回は本当にコンディションを整えたいと思って、前の日にちゃんと睡眠ドリンクとホットアイマスクめっちゃ買って。」

なるほど。

小齊選手「でも4時間ぐらい。」

でも4時間。

小齊選手「いつもよりまだはまし。」

はいはい。

小齊選手「体は朝から目覚めてました。でも1回戦の時相手がかけた最初の技でこけたんですけど、その時にやばいまたこれちょっと嫌な予感するかもって思ったんですけど奇跡が起きた。」

一発目の最初の向こうの技をかけられるまでは、そんなに調子いい自覚もなくむしろやばいみたいな感じの。そこから挽回できたのはどうしてですか?

▼1回戦の序盤で技をかけられスイッチが入る
1回戦の序盤で危うかったシーン

小齊選手「逆に最初に技かけられてちょっとこけたから、気が楽になった。」

そこでもう、

小齊選手「大丈夫だと思って、で勝った。
緊張してはなかったんですけど体が硬くて、それが一気に抜けた感じはした気がします。」

むしろほぐれてちょっと腹くくるじゃないですけど。
寝てたのは何時間くらいなんですか?

小齊選手「寝るのが遅いんで。」

そうなんですね。

小齊選手「めっちゃ寝たいけど、朝早いのに時間にルーズなんですよ私。
だから寝るの5 、6時間だけど最近は3、 4時間しか寝れてないです。」

でもちゃんと練習は行かれてるんですね。

小齊選手「最近ちょっと怪我してて二ヶ月ぐらい行ってなくて、」

そうなんですね。じゃあその期間は、

小齊選手「最初の一か月は動けない、動けないというかあんまり運動はできなくて、だからずっと病院行っててって感じでした。」

ギブスをつけてとかですか。

小齊選手「そうですね。」

靭帯とかですか。

小齊選手「そうですね。」

切れて、

小齊選手「半分以上切れてるけど半分ちょっとはくっついてるみたいな。」

ちょっと話を戻すと、初戦を突破してだいぶ体がほぐれていい感じだなーみたいになってきて。で元々優勝をずっと目指されていたかと思うんですけど、ひとつずつ勝ち進んで着実に優勝に近づいていくみたいな、心境というか、いつもどおりできたみたいな、

小齊選手「私の2回戦の相手が第一シードの人で、去年二位とかの普通に強い人で。だからその人が優勝するくらい、周りから見たら山場みたいな感じだったので、だから逆に気が楽だったというか。」

じゃあ、2回戦、

小齊選手「優勝したいと思っていたんですけど、先のことばっか考えて最初に負けるのもあれだから、まず一個ずつ考えてたんで、そこで勝てたから波に乗れたのかなとは思っています。」

そこ超えてだいぶ気が楽に、目の前の試合に。

小齊選手「そうですね。」

決勝の時はほかの、1回戦2回戦の時と違って、緊張感とかありましたか。決勝戦の、

小齊選手「1回戦が一番緊張した。」

そうなんですね。

▼一番緊張したという一回戦の試合直前
一番緊張したという一回戦の試合直前

小齊選手「全然、逆に緊張してなさすぎて。」

いつもどおりみたいな感じで。そしたら動きとかは、

小齊選手「でも、相手が今までで負けたことがない人だったんですよ。
高1から4回ぐらいやってきて試合全部、大2の時だけ反則負けみたいな。私が前言ってたじゃないですか。1発反則で負けたみたいな。」

言ってました言ってました。

小齊選手「その相手だったんですよ。」

その人だったんですか。

小齊選手「だから試合として負けたことがなくて柔道、なんつったらいいですか。」

その1本とかー、

小齊選手「そう、とかで負けたことがなかったから、でこの間負けたから絶対勝つみたいな。」

なるほど。

▼決勝戦は奇しくも因縁の相手
決勝戦は奇しくも因縁の相手

小齊選手「でもあっちはずっと負け続けてたからこそ、逆に自分が絶対あいつ倒すみたいな、なるじゃないですか。
私は負け、、そんな深く考えてなくて。」

いつもどおり。

小齊選手「いつもどおり頑張ろうみたいな感じで行ったのでそこに差があったのかなと思う。」

なるほど。
ずっと、じゃあ勝ち続けたんですね、その試合。

小齊選手「その選手のインタビュー見たら小齊を倒すために、ずっと練習中考えてたみたいな。」

ライバル意識じゃないですけど、

小齊選手「ライバル意識がある。」

あの最後の決勝の試合も、途中までというかそれこそ最後の1本までなんだかんだ時間も結構長かったじゃないですか決勝の試合。
スタミナとかそういうのは大丈夫だったんですか?

小齊選手「私が投げたい技が、投げたいっていうか自分の得意な技かな、自分の得意な技で投げることしか考えてなくて、
でもあっちはわかってるから。それがかかんないですよ全然。」

もうある程度予想がついちゃってるんですね。

小齊選手「でそれしかやらなくて、それをずっとやって時間が過ぎていって、もうこれキリ無いと思って。指導で勝ちたくなかった。」

投げてしっかり、

小齊選手「投げたいと思って、なにで投げようとか速く投げんとやばいみたいな、思って、そしたらもう、相手は後半にペースを上げるタイプだと思うんですよ。
自分は多分逆だから最後に負けました。」

なるほど。
ちょっと、どうしようかなって考えながら、ちょっと戦略的に向こうが持ってったって感じ。

小齊選手「そう、我慢できなかったです自分が。」

▼決勝戦決着の瞬間。ほんの一瞬だった
決勝戦決着の瞬間。ほんの一瞬だった

ほんと一瞬ですね。勝負が決まる瞬間って。
決勝まで来られてて、そこまで行けたのがすごいなって思いましたね。

小齊選手「ありがとうございます。」

それで個人戦が終わって団体戦は兵庫で。調子とかどんな感じだったんですか。

小齊選手「自分的にその個人戦のことばかり考えてて、春くらいからずっと考えてた。」

じゃあ相手は別に、

小齊選手「そうですね自分は絶対取れる相手だった。」

やっぱり難しいですね。個人戦と団体戦で。気持ちとかは違いますか。

小齊選手「全然違くて。」

そうなんですね。

小齊選手「個人戦は自分だけの責任だし、試合場に行くのも一人。だけど団体戦で周りが居るからすごい気が楽。人によって考え方違うんですけど。」

でもチーム戦だと安心。

小齊選手「安心できました。
でも逆にチームに迷惑かけたくないっていうのもあるから、それもちょっと嫌なんですけど」

個人の時は完全一人なんですか。

小齊選手「ひとりというか自己責任だから、負けても自分のことだから別にほかの人に迷惑かけないけど、団体戦は迷惑かけちゃうから。」

そうですよね。心理状況だいぶ違うんですか。

小齊選手「そうです。楽しいです団体戦。」

みんなと一緒だし、っていう。
社会人になると、どんどんいろんな大会もあると思うんですけど、大学の時みたいに個人戦団体戦みたいなそんな感じであるんですか試合は。

小齊選手「そうですね、実業団の団体とか実業団の個人みたいな。」

なるほど、それが年に1回ずつ。

小齊選手「大学より試合は少なくなる。」

少なそうですよね。

小齊選手「チャンスが少ないからこそ、ちゃんと頑張って結果を残さないと、もうない試合がなくなっちゃうから。」

そうですよね。

社会人になって、大学の時って個人戦とか団対戦とか目標明確だったと思うんですけど、まずこれを目指したいとか社会人になってからの、まだ全然始まってないんでわかんないところもあると思うんですけど、こうなっていきたいみたいなことってあったりしますか。

小齊選手「まず、日本一になったことないから、まず実業団で優勝して講道館杯につなげて、講道館杯でも優勝して、国際大会とかに選ばれるような選手になりたいですね。
まず優勝しないとそこまで行くまでまだその先は言えないんですけど、まずは目の前の試合とかをちゃんと余裕で勝って、次につなげたいと思います。」

明確な目標があって素晴らしいと思います。

小齊選手「ありがとうございます。」

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編集後記.

約1年半ほど前から小齊選手に何度かインタビューを行わせて頂きましたが、4年生になりキャプテンにも任命され日々プレッシャーとも闘いながら柔道に励まれ素晴らしい柔道実績を出された大学生活だったかと思います。

特に小齊選手も賭けていたと仰られていた最後の4年生での個人戦での決勝戦直後の涙は非常に印象的でした。

社会人になってもまだまだ柔道への高いモチベーションを持ち続けている点が非常に心強く感じました。これからも益々の活躍をお祈りしております!

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